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MICA (ミサイル) : ウィキペディア日本語版
MICA (ミサイル)[みか]

MICA(ミカ)は、MBDA社により製造されるフランス対空ミサイル。MICA自体はの頭文字を取って作成されているアクロニムである。
シュペル530後継の空対空ミサイルMICA EM(MICA RF)と、マジック後継の空対空ミサイルMICA IRに加え、VLS発射型としたVL MICAおよびVL MICA NAVALが存在する。
== MICA ==
EMはに、RFはRadio Frequencyにそれぞれ由来し、アクティブ・レーダー・ホーミング式を指す。IRはに由来し、赤外線画像ホーミング式を指す。両者の差異はシーカー部分のみであり、シーカーの交換により互換性を有している。ファイア・アンド・フォーゲット、発射後の目標選定および母機とのリンクによる中間指令誘導が可能である他、ミサイル自体が目標を決定することも可能となっている。また、IR型のシーカーは大気の条件が良ければ60km先の目標を探知できる感度を持つため、赤外線捜索追尾システム(IRST)のように使用することもできる。共通の弾体を使うことで整備性が高められているが、格闘戦用ミサイルとしては大型なため機動性が悪く、中距離ミサイルとしては小型なため推進燃料が足りず、射程が短くなってしまうことは避けられなかった。
1980年代半ばより開発が開始され、1997年から引き渡し開始。フランスより先に、台湾ミラージュ2000-5の装備として受領を開始し、フランス空軍が採用したのは1999年のことであった。現在、ラファールおよびミラージュ2000-5の主要空対空ミサイルとなっており、数ヶ国で採用、3,000発以上が生産されている。しかし、前述の理由からマジックとの交代は進んでいない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「MICA (ミサイル)」の詳細全文を読む



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